受講生インタビュー2 

生命理工学系 学士課程 3年 バトバヤル・アルタンナヴチ (BATBAYAR ALTANNAVCH) さん

2023年度の人文社会系ワークショップ教養卒論を受講した、生命理工学院生命理工学系学士課程3年生(インタビュー当時)バトバヤル・アルタンナヴチ(BATBAYAR ALTANNAVCH)さん(以下アルターさん)に、受講後の感想などをお聞きしました。
モンゴルから2019年に来日、米子高等専門学校を経て3年次に東工大に編入学し、日本語で教養卒論を執筆したアルターさん。ワークショップから教養卒論執筆の際に感じたことを語っていただきました。

ピアレビューから得た新しい視点

今回のインタビューに応じてくれたアルターさん。写真は入学式で撮ったもの。

 

- まずは教養卒論を受講されての感想を教えてください。

アルター: まず教養卒論で行ったピアレビューの感想になります。教養卒論は1人で進めるというより、誰かと一緒に話して進める形での進行だったので、自分では気づかなかった改善点に気づくことができました。改善点を踏まえて論文の内容を向上できたことが良かったと思っています。また、私も他の学生の論文を読むことで、新たな視点を得ることができました。

‐ 探究ワークショップはいかがでしたが?

アルター: 他の講義と比べると少人数制でTAも充実していました。授業内で書いたマインドマップや文献リストなど、短い時間にいろいろでき、期待以上でした。特に図書館の活動が一番印象に残っています。全然行ったことないところにも行き、本の探し方も分かるようになりました。今ではキーワードや分野ごとに本を探すことができ、本を選ぶことができます。

- アルターさんは3年生の時に編入学してこられたとお聞きしましたが、どのような思いでワークショップや教養卒論に参加しておりましたか?

アルター: はい、普通の講義では学生とあまり話す機会がないので、交流できていなかった点が気になることでした。しかしワークショップや教養卒論では、話すことができたので学生たちと交流するのにも助かるなと感じていました。

自分の興味から論文執筆の挑戦へ

 

- 教養卒論はどのようなテーマで執筆されたのですか?

アルター: ワークショップでは働きすぎの問題をテーマとしていました。その後、体内時計を扱う研究室に配属されたため、研究に関係のあるものをテーマにしようと考えました。そして日常のルーティンや体内時計との調和をテーマとして決めました。オンラインとか、夜間、在宅での仕事、そういった日常の環境で理想的なルーティンを守るべきかどうかを、体内時計の視点から説明しました。東工大生にもアンケートを取り、論文の参考としました。

- 今回教養卒論を執筆した経験はご自身にとってどういう意味を持ったと思っていますか?

アルター: 私自身が以前から興味を持っていた「働きすぎ」や「体内時計」に関するテーマについて、自分なりに理解し、考えを明確にすることができた点で、非常に意義があったと感じています。

また高等専門学校在学時の卒業研究や授業内において、日本語で理系の長いレポートを書いたことはありました。ただ、今回のように自分でテーマを選択して、ゼロから文系の論文を書くのは初めての経験でした。日本語で論文を書くことはスキルが必要ですが、今回日本語で書くチャレンジができたことも良かったと思っています。