博士教養科目

博士教養科目のねらい

本科目は、博士後期課程学生に向けて開講される必修科目です。

世界最高水準の理工系の研究を行うには、自らの専門分野に限定されない幅広い知識や、他分野の研究の意義を理解し吸収・活用する応用力と創造性、そして多様な人材と交流し「知」のネットワークを広げる柔軟性や学際性が必要となります。

こうした博士後期課程学生に必要な能力を身に付けるために、本科目の履修生は、講義を聴講するとともに、異分野を専攻するメンバーからなる、少人数でのグループワークを経て、成果発表を行います。

本科目のねらいは以下のとおりです。

  • 自らの専門分野に限定されない幅広い知識を得る。社会的課題に専門性をもって取り組む力を培う。他分野の研究の意義を理解し、自己の専門分野の知識が、どのように社会に貢献しうるのかを俯瞰して捉える視点を養う。
  • 異なる専門分野の多様なバックグラウンドを持つ学生との協働作業を通して、相互の強みを生かしてチームで新しいものを生み出す力を育む。 
  • 研究者倫理・行動規範への理解を深める。

博士教養科目の授業内容

本科目には、「越境型教養科目(2単位)」と「文理共創科目(原則2単位)」の二つが含まれます。ここでは、「越境型教養科目」の紹介をします。

土曜日の午前中の2コマを使って開講される「越境型教養科目」は、5回のリアルタイム・オンライン授業と、2回のオンデマンド型授業で構成されます。

リアルタイム・オンライン授業では、少人数グループワークを中心に、与えられたテーマに関する課題設定と探究、その結果の共有と議論を行います。最終回から2回目には、その発表会、最終回には、発表会を受けての振り返りが用意されています。22年度と23年度のテーマは、「ジェンダーとSDGs」というものです。

オンデマンド型授業では、「ダイバーシティー&インクルージョン(D&I)」に関する講義動画の視聴、研究倫理 e-learning の受講を通じて、授業の中で、また、研究者として生きる上で必要となる基本的な知識を習得します。ここで学んだ内容について、またその内容をもとにして、リアルタイム・オンライン授業でも議論を行います。

本授業は2Qと4Qに開講されており、毎年、計400名近くの学生が受講登録をしています。

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