本科目は、博士後期課程学生に向けて開講される必修科目です。
世界最高水準の理工系の研究を行うには、自らの専門分野に限定されない幅広い知識や、他分野の研究の意義を理解し吸収・活用する応用力と創造性、そして多様な人材と交流し「知」のネットワークを広げる柔軟性や学際性が必要となります。
こうした博士後期課程学生に必要な能力を身に付けるために、本科目の履修生は、講義を聴講するとともに、異分野を専攻するメンバーからなる、少人数でのグループワークを経て、成果発表を行います。
本科目のねらいは以下のとおりです。
本科目には、「越境型教養科目(2単位)」と「文理共創科目(原則2単位)」の二つが含まれます。ここでは、「越境型教養科目」の紹介をします。
土曜日の午前中の2コマを使って開講される「越境型教養科目」は、5回のリアルタイム・オンライン授業と、2回のオンデマンド型授業で構成されます。
リアルタイム・オンライン授業では、少人数グループワークを中心に、与えられたテーマに関する課題設定と探究、その結果の共有と議論を行います。最終回から2回目には、その発表会、最終回には、発表会を受けての振り返りが用意されています。22年度と23年度のテーマは、「ジェンダーとSDGs」というものです。
オンデマンド型授業では、「ダイバーシティー&インクルージョン(D&I)」に関する講義動画の視聴、研究倫理 e-learning の受講を通じて、授業の中で、また、研究者として生きる上で必要となる基本的な知識を習得します。ここで学んだ内容について、またその内容をもとにして、リアルタイム・オンライン授業でも議論を行います。
本授業は2Qと4Qに開講されており、毎年、計400名近くの学生が受講登録をしています。