東京科学大学(Science Tokyo)では、学士課程学生・大学院生・教職員が、“学び合い・教え合い・語り合いを通して、主体的に学習に取り組み、お互いを尊重しながら、相互につながり、成長していく環境“を構築しています。これが「学びのコミュニティ」です。
この「学びのコミュニティ」の中核として、教員と協働で、学士課程の教育活動やオンライン学習コンテンツの開発・運営に携わるのが大学院生アシスタント(Graduate Student Assistant, GSA)です。教養コア学修科目の授業運営に関わるものとして、「GSA-ファシリテーター(GSA-F)」と「GSA-レビューアー(GSA-R)」という2つのGSAがあります。
GSA-Fは、ファシリテーターとして授業に参画し、受講生の主体的な学びをサポートします。ファシリテーターとは、グループワークなどが円滑に進むように支援する者のことです。主には、学士課程1年生向けの必修科目「立志プロジェクト」で行われるグループワークに参加します。
このGSA-Fの資格は、修士課程向けの教養コア学修科目「リーダーシップ道場」と「ファシリテーション実践」を履修し、それぞれ優秀な成績とともに合格することで取得できます。ファシリテーターとして勤務する経験を通して、自分も活かし仲間も活かし、創造的な場をつくるスキルを養うことができます。
GSA-Rは、ピアレビューアーとして授業に参画し、受講生の文章作成をサポートします。ピアレビュアーとは、アカデミック・ライティングの作法をもとに、建設的な対話によって書き手の文章を改善する者のことです。主には、学士課程3年生向けの必修科目「教養卒論」で受講生が書いた文章に対してピアレビューします。
このGSA-Rの資格は、修士課程向けの教養コア学修科目「リーダーシップ道場」と「ピアレビュー実践」を履修し、それぞれ優秀な成績とともに合格することで取得できます。ピアレビュアーとして勤務する経験を通して、他の人の文章だけでなく、自分自身が書く文章の読みやすさ・伝わりやすさについても診断できるようになり、思考を整理して文章を書く能力を養うことができます。
以上のようなGSAを育成するのが、GSAプログラムです。
GSAプログラムでは、大学院生がコミュニティに加わり学びのサポートをする中で、相手の良さを引き出しチームとしての力を発揮するリーダーシップを身につけ、人としての総合力を向上させることができる場を用意しています。